年齢を重ねるごとに人間としての深みが出てきますが、健康・美容に関するさまざまな変化も起こってきます。
今回は加齢に伴って減少する成分と、それによる影響を紹介します。これらの成分を補給することがアンチエイジングに繋がりますので参考にしてください。
代謝効率の低下
30歳を超えると急にお腹が出てくるという話を聞きます。20代と同じ生活(特に食事)をしているのにも関わらず太ってしまう。
これは代謝効率が低下していることが原因です。代謝効率が低下すると摂取したカロリーを消費しきれずに脂肪として蓄積されてしまいます。代謝効率をアップさせれば20代と同じような生活をしていても太らないということです。
脂肪を燃焼させエネルギーに変えるために必要な「コエンザイムQ10」、「L-カルニチン」といった成分は20歳をピークに減少していきます。
肌や関節を支える成分の減少
加齢に伴う悩みの一番は「肌トラブル」だと思います。
シミ・シワ・たるみ・くすみ・毛穴
言葉を見ているだけでも気が滅入ってしまいそうです。
これは肌を支える成分が減少していることが原因です。肌を支え弾力を生み出す「コラーゲン」・「エラスチン」、水分を保持し肌を潤わせる「ヒアルロン酸」、バリアを作り肌の乾燥を防ぐ「ヒアルロン酸」。これらの成分も20歳をピークに減少していきます。
また、「コンドロイチン」・「グルコサミン」といった膝などの関節を支える成分も20歳をピークに減少していきます。
どの成分も若い頃からケアしておくことが大切です。
免疫機能の低下
免疫力も20歳をピークに減少します。免疫力の低下に合わせて感染症などの病気にかかるリスクが高くなっていきます。
毎日、体内で3000~4000個のがん細胞が発生していますが、これらは免疫力によって退治されているため、がんになることはありません。しかし、免疫力が低下するとがん細胞を退治できずに、大きながんとなって症状があらわれます。
免疫力が低下する原因はさまざまありますが、加齢に伴う腸の環境悪化も関係しています。全免疫細胞の60%が腸にあるといわれています。
「乳酸菌」・「食物繊維」・「乳酸菌発酵エキス」などを摂取して腸内環境を整えましょう。
SOD(抗酸化酵素)の減少
SOD(抗酸化酵素)は、老化の原因である活性酸素を除去する酵素のことです。
活性酸素と酸素は違います。活性酸素はウィルスや菌などを退治するために必要なものですが、増えすぎると細胞を攻撃してしまいます。攻撃された細胞は酸化(老化)し、動脈硬化やがんなどさまざまな病気の原因となります。
この活性酸素を除去する酵素SODも20歳をピークに減少していきます。抗酸化作用(酸化を防ぐ作用)のある成分を補給して、活性酸素に負けない体を作ってください。
抗酸化作用のある成分は色々あり、「アスタキサンチン」・「ポリフェノール」・「ビタミンC」・「ビタミンE」などが挙げられます。
何もしなくても日々歳をとっていきます。今日から少しずつケアを始め、健康で楽しく歳を重ねたいものですね。