福井県は冬に水ようかんを食べることで有名ですが、福井県の大野市では水ようかんのことを「でっち羊羹」と呼びます。よく水ようかんとでっち羊羹の違いって何ですか? って聞かれますが呼び方が違うだけで同じものだと思っています。とはいっても作っているお店によって味や硬さなどが異なります。
福井県の大野市は水が美味しいことでも有名です。水が美味しいと食材も美味しくなるといわれますが、大半が水分の水ようかんでは違いが顕著にあらわれると思います。
ということで、大野市のでっち羊羹を食べ比べしてみました。
でっち羊かんまつり
でっち羊羹を販売しているお店は大野市内だけでもたくさんあります。ほぼすべての和菓子屋さんが販売しているのではないかというぐらいです。これは大野市に限ったことではなく、福井県であればどこの和菓子屋さんでもオリジナルの水ようかんを販売しているような気がします。(気がするだけで調べてはいません)
十数店舗あるお店すべてのでっち羊羹を普通に購入して食べ比べるのは時間もお金もかかりますし、なにより太ることが心配です。そんな悩みを解決するイベントが「でっち羊かんまつり」です。
でっち羊かんまつりは2月上旬に大野市で開かれる越前おおの冬物語の企画のひとつで、色んなお店のでっち羊かんをまとめて食べ比べることができます。ちなみに、いちご大福の食べ比べもありますよ。一般的なサイズのでっち羊かんは800円ぐらいしますが、ここで購入できるのは150円のミニサイズです。
2016年は14店舗のでっち羊かんが販売されていたので、全部買って食べ比べしました。(縁起の悪い4番と9番はないそうです)
僕のオススメは豊栄堂
小豆、砂糖、寒天、塩、水という非常にシンプルな材料なんだけど、お店によって味が全然違います。お店によってはこれら以外の材料が入っていることがありますが、僕としては余計なものが入っていないのがいいですね。僕はそんなに味覚が優れているわけではありませんが、美味しい・美味しくないの違いぐらいはわかります(笑) 味の違いも黒砂糖の強い・弱いとかはわかりやすですね。
食べ比べしているから気づくことかもしれませんが、とっても美味しくないってものも中にはあります。といっても個人の意見なので美味しい人にとっては美味しいんでしょうけどね。
で、僕の一番のオススメは豊栄堂さんのでっち羊かんです。まぁこれは思い込みもあって、ここ数年は豊栄堂さんのでっち羊かんばかりを食べていたからかもしれません。とはいってもその場にいた人は皆これが美味しいと言っていたので美味しいことには違いはないと思います。
でっち羊かん祭りの会場で一般的なサイズの羊かんも販売していたのですが豊栄堂さんのはすぐに売り切れていました。大野の人にとっても美味しいと周知されているのかもしれませんね。もう一つ人気でミニサイズのがすぐに売り切れていたのは美濃喜さんです。こちらもたしかに美味しいです。今度大きいサイズを購入して食べてみたいと思います。
ということで大野の冬の名物であるでっち羊かん。3月になると食べれなくなる可能性があるので早めに食べに行ってくださいね。もうひとつ有名な芋きんつばも3月になると食べられなくなる可能性があるので、こちらもお早めにどうぞ。